Problem

給液データだけでは
根圏で起きていることは分かりません

イチゴやトマトのように塩類に敏感な作物は、根圏環境がわずかに崩れるだけで収量と品質が同時に低下します。 問題の多くは 目に見える前に始まっているという点です。

塩類集積に気づくのが遅れる

排液ECを見なければ、根圏に養分が蓄積していることは分かりません。根のストレスや生育の鈍化として現れた時点では、すでに手遅れです。

灌水量を感覚で決めている

排液量が分からなければ、過湿なのか不足なのかを判断する根拠がありません。培地の種類によって保水力が異なるのに、同じやり方で灌水してしまいます。

原水の水質が安定しない

地下水の鉄分・カルシウムが季節によって変動すると、同じ処方を与えても結果が変わり、点滴ラインが詰まります。

Product Lineup

データの信頼性は
精密なハードウェアから始まります

養液機ラインアップ — ダイレクトミキシング養液機(NAIS1000)、標準排液センサー・エッジノード、農業用浄水器(HF201)
NAIS1000

ダイレクトミキシング養液機

  • 特許ダイレクトミキシング方式 — 混合タンクなしで配管内で直接混合します
  • EC・pHの瞬間変動を最小化 — 給液初期の濃度の跳ね上がりを抑えます
  • 4~6液肥に拡張 — 要素別の個別供給で処方の再現性を確保
  • インバーター水圧制御 — 点滴圧力を一定に保ちます
SENSOR + EDGE

標準排液センサー · エッジノード

  • KS X 3266 / 3267 準拠 — 国家標準に基づく測定
  • 排液EC・pH・排液量の精密測定 — 給液との偏差から排液率を算出
  • データ完全性の担保 — 通信が切れた場合は養液機にローカル保存し、復旧時に同期
  • 根圏水分センサー連携 — 培地の含水率まで合わせて判断
HF201

農業用浄水器

  • 特許ROメンブレン浄水 — 逆浸透方式で原水を精製
  • 鉄分・カルシウムなどの不純物を除去 — 点滴の詰まりと沈殿を抑えます
  • 年間を通じて均一な水質 — 季節による原水の変動を吸収
  • 養液機との直結構成 — 浄水から給液までを一つのラインで
Management Standard

何を、どこまで合わせるべきか

排液から読み取る四つの指標です。各指標が基準を外れたとき 何が起こり、何を調節すべきかまで合わせて提示します。

管理要素 管理基準 基準を外れると 管理方法
排液EC 給液 +0.3 ~ 0.8
dS/m
▲ 高い場合 塩類集積により根の水分吸収が阻害され、生育が鈍化します。イチゴは塩類ストレスに特に敏感です。
▼ 低い場合 養液の灌水過多により養分が溶脱して無駄になり、徒長を招きます。
排液ECをモニタリングし、給液EC濃度を基準範囲内で管理します。塩類集積の時期と溶脱リスクを事前にお知らせします。
排液pH 5.5 ~ 6.5 ▲ 高い場合 鉄・マンガンなどの微量要素の吸収が低下し、新葉に欠乏症状が現れます。
▼ 低い場合 カルシウム・マグネシウムの吸収が阻害され、葉先枯れと根の損傷が早まります。
欠乏症状が葉に現れる前に、葉面施肥や灌水回数・灌水量で対処します。
排液量 給液に対して
20 ~ 30%
▲ 多い場合 根圏が過湿になり養分の溶脱が増え、果実が軟化して糖度が低下します。
▼ 少ない場合 根圏に塩類が集積し、萎凋・果実肥大の低下・変形果が発生します。
灌水回数と灌水量を調節します。培地ごとに保水力・排水力が異なるため、培地に合った適正排液量を管理します。
排液温度 18 ~ 25℃ ▲ 高い場合 根の呼吸と老化が早まり、根圏の酸素が不足します。
▼ 低い場合 根の活力と養分吸収が低下し、新葉の展開が遅れます。
低い場合は原水タンクの保温と給液水ヒーターを、高い場合は給液タンクの遮光と少量多回給液を適用します。

基準値はイチゴの施設栽培を基準に整理したもので、作物・培地・作型に応じた調整が必要です。

How It Works

測定から処方までを
一つの流れで

センサーが値を読み取るだけでは終わりません。給液・排液の偏差から排液率を計算し、 FarmPathのRAGベースAIが生育ステージに合った 管理推奨案を作成して アプリとダッシュボードにお届けします。

  • 異常値を即時検知 — 基準を外れると通知で先にお知らせします
  • 通信障害でもデータ損失なし — 養液機にローカル保存し、復旧時に同期
  • 生育ステージ別の処方 — EC・pHの偏差と排液率を合わせて見て調節量を提示
  • 高齢・未熟練の農家でも使える — 数値の羅列ではなく、次にやることとして案内
AI分析技術を見る
STEP 1

現場での測定

養液機と排液測定器が、給液・排液のEC・pH・流量・温度をリアルタイムに収集します。

STEP 2

エッジノードでの分析

給液・排液の偏差から排液率を計算し、異常値を判定します。通信が切れた場合はローカルに保存します。

STEP 3

クラウド · AI処理

FarmPathのRAGベースAIが、内部センサーデータと検証済みの栽培資料を統合して制御戦略を導き出します。

STEP 4

管理推奨 · 通知

生育ステージ別の適正給液量・EC・pH・根圏温度をアプリとダッシュボードで案内し、リスクが予想される場合は事前にお知らせします。

On Site

実際の設置現場

イチゴ施設栽培農家の養液供給部と根圏計測部です。クリックすると拡大表示できます。

養液機の設置現場 — 原水タンクと4チャンネル原液定量供給部
養液供給部

要素別の個別供給 · 流量計ベースの定量制御

エッジノードと排液測定器の設置現場 — イチゴ高設栽培ベッドの下部
根圏計測部

排液EC・pH・排液量の測定 · エッジノード連携

Target Outcome

実証で確認する目標

以下の数値は達成した実績ではなく、実証事業で確認しようとする目標です。 前年同月のデータと比較して検証し、結果が出ればそのまま公開します。

目標
12%以上
出荷量の増大
データに基づく精密な養分管理により、前年同期比で作物出荷量を増大
目標
5%以上
品質の改善
生理障害と変形果を予防し、前年比で特品の生産割合を改善
目標
10%
生産費の削減
排液量を減らし、肥料・用水などの投入資材コストを削減
どう検証するか
装置の設置後、同じ月の前年データと直接比較します。 生産性は4月の生産量、経済性は4月・9月・10月・11月の排液量と養液コストをそれぞれ前年同月と対照して算出します。 比較の基準をあらかじめ定めておかなければ、結果を解釈できないためです。
数値に表れない効果
給液と排液を合わせて見ることで、塩類集積や根のストレスを症状が現れる前に遮断できます。 またAIが客観的な根拠で過多・過少な給液を捉えるため、高齢の農業者や経験の少ない農家でも科学的な管理が可能になります。 蓄積された栽培記録は、地域の農家と共有するマニュアルになります。
Manufacturer

製造は専門企業が、
分析はFarmPathが

養液機と農業用浄水器は ㈱アイオティファームが製造します。 FarmPathは排液データ分析システムとAI処方を担当します。 それぞれが得意な領域を受け持ち、ハードウェアから処方までを一つにつなげます。

製造
㈱アイオティファーム
所在地
韓国 忠清南道 論山市
設立
2015年
主要生産品
養液供給機、農業用浄水器
分析・AI
㈱FarmPath
  • 現場での実証 — 1,000台以上の養液機の製造・販売で蓄積した設置・アフターサービス力
  • 海外供給 — 中国・ウズベキスタンへの輸出、日本・東京のイチゴ植物工場向け養液灌水設備
  • 受賞 — 国民共感 国家IoT大賞
Patents

登録特許

第10-1588815号 農作物の養液供給システム
第10-1612498号 太陽光を利用した熱量と時間の累積式による農作物の養分供給制御方法
第10-1692686号 光量制御器と連携した農作物の水分測定および水分供給方法
第10-1874528号 要素別供給養液機
第10-2072648号 農業用浄水器

この他にも廃養液リサイクル装置、植物工場用植物栽培機、糞尿処理システムの特許を保有しています。

Certification

認証 · 標準

KC認証 — 養液供給機自動コントローラー KC認証 — 農業用浄水器コントローラー KC認証 — センサーノード KS X 3266 KS X 3267
Where It Fits

このような現場に適用します

イチゴ高設栽培

塩類に敏感な作物の根圏管理。排液EC・排液量から給液処方を調整します。

トマト・果菜類の温室

生育ステージ別のEC上昇管理と、果実肥大期の水分管理に活用します。

植物工場 · コンテナファーム

段・ラック単位の均一給液と廃養液管理が必要な完全制御環境です。

地下水を使用する農場

原水の水質が季節ごとに変わる現場。浄水器で処方の再現性を確保します。

農場の規模と作物、使用中の培地・原水の条件によって構成は変わります。 現在の設備をお知らせいただければ、適用方法を整理してご提案します。